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Object documentation  受注在庫  Locate the document in its SAP Library structure

定義

受注在庫とは、受注に使用される在庫のことです。この在庫は直接受注に割り当てられます。構成品目は得意先が発注した品目の生産にしか使用できません。また最終製品は受注による得意先への出荷にしか使用できません。

受注評価在庫、または受注非評価在庫を管理することができます。

評価されない受注在庫は原価コレクタで管理されます。在庫移動に対する請求書照合転記は行われません。また、管理会計では決済期間終了まで在庫の評価方法概要を表示することはできません。

受注在庫が評価されている場合には、財務会計でその値に即時にアクセスできます。評価在庫移動の結果として、割り当てられた勘定が借方と貸方に記帳されます。 MRP の観点から見ると、受注在庫は受注に対してのみ利用可能です。

Note

受注在庫に関連する取引は、受注管理 (SD-SLS) コンポーネントの章 : 受注生産 個別購買発注で説明されています。

用途

受注評価在庫の登録

受注評価在庫を使用する場合には、品目マスタレコードの会計ビューで独自の評価クラスを定義することができるので、自社在庫勘定を受注在庫評価クラスで登録することができます。

受注評価在庫の照会

受注評価在庫を照会することができます。関連処理 在庫 評価特殊在庫を選択します。

可能な移動

以下の移動タイプが評価 / 非評価受注在庫に対して定義されています ( どの場合も取消が可能です )

受注管理 (SD-SLS) コンポーネントでの仕入返品によってのみ、得意先からの返品を入力できます。数量は返品保留在庫ではなく受注在庫に直接転記されます。これ以降、移動タイプ 411 を使って、自社在庫へ転送することができます。

受注在庫とプロジェクト在庫に関連した外注を参照してください。

在庫移動の入力

受注在庫に対して在庫移動を入力するとき、以下を考慮する必要があります。

受注在庫に対する在庫移動は、以下のように入力します。

特殊在庫区分 E および受注番号と明細とともに関連移動タイプを入力します。

第一画面で、移動タイプ 411 と特殊在庫区分 E を入力します。

この移動により、品目コードを変更できます。たとえば、選定可能品目のように、品目が評価在庫で管理されない場合は、品目コードの変更が必要になります。

購買発注または指図に対する入庫は、移動タイプ 101 を使用して、通常どおり入力します。明細が受注 ( 勘定設定カテゴリ E) に割り当てられる場合は、入庫時に特殊在庫区分が自動的に設定されます。